アニメで英会話

日本アニメの北米版(海外版)DVD で英語・英会話は上達するのでしょうか?

0. 最も大切なこと

英語・英会話の参考書は数多くあるものの、「洋画 DVD で英語・英会話」はともかく「アニメ DVD で英語・英会話」という本は、私は見たことがありません。
DVD ではないけれども、単語集なら「もえたん」がありますね。

本屋の英語・英会話コーナーに行けば、参考書だけでなく CD 教材も多数あります。
私もいくつか購入しましたが、当たりもあればハズレもありました。

確かに、内容が優れた参考書はあります。
でも、英語・英会話を勉強する場合に大切なのは、「あなたの興味」です。

あなたの性別や年齢は分かりませんが、子供の頃、アニメが好きではありませんでしたか?
もしかしたら、今でも好きかもしれません。

「キューティーハニー」「サイボーグ 009」を子供の頃に見ていた方も多いでしょう。

あなたの性別や年齢は分かりませんが、子供の頃、マンガが好きではありませんでしたか?
もしかしたら、今でも好きかもしれません。

「MASTER キートン」「機動警察パトレイバー」は、老若男女を問わず人気のある作品なので、マンガを読んだことのある方も多いでしょう。

正直に告白すると、私は小中学生の頃アニメをよく見ていましたが、現在 TV アニメはほとんど見ません。
このサイトを訪れる方の多くは、同じだと思います。

でも、あなたはアニメが嫌いではないはずです。
だって、このサイトを訪れたくらいですから(笑)。

日本のアニメ DVD が日本語と英語の両方で再生できるとしたら、楽しく英語・英会話を勉強できそうな気がしませんか?
他にも、「バビル 2 世」「あずまんが大王」、宮崎 駿アニメ 「天空の城ラピュタ」……。
アニメは日本が世界に誇る文化なので、北米版(海外版)DVD は多数あります。

日本アニメが好きな方は日本アニメを、洋画が好きな方は洋画を、海外ドラマが好きな方は海外ドラマを用いればよいのです。

見たり聴いたりすることが、毎日楽しく感じられるものを見付けられれば、それがあなたにとって最適な教材になるのですから。

大切なことなので、もう一度繰返します。
「目的意識を持って、少しずつでもいいから、毎日楽しく続けられる方法を探しましょう」
これは、英語・英会話に限った話ではありませんね。

1. リスニング力

日本語でもそうですが、映画の俳優さんよりもアニメの声優さんの方が、発声や発音もしっかりしていて、聴き取りやすいですよね。

いきなり難しい洋画に挑戦するよりも、アニメで少しずつリスニング力を付けていくのがいい、と思います。

ただし、音声を英語にしてアニメ DVD をボーッと見ているだけでは、効果はあまりありません(やらないよりはマシですが)。
1 語でも多く聴き取ってやるぞ、という気概を持って、英語音声に取組みましょう。

自分のリスニング力に合った DVD を選ぶことも重要です。
当サイトでは、各作品の「リスニング難易度」を 3 段階で表示していますので、参考になると思います。

また、少しずつでも構わないので、毎日続けましょう。
土日に 1 時間 45 分の洋画を 1 本ずつ見るのと、毎日 30 分のアニメを見るのとでは、1 週間に聴く英語の合計は 3 時間 30 分で同じですが、毎日 30 分の方が効果があります。

「1 日 30 分英語の勉強をする」よりも、「1 日 30 分好きなアニメを英語で見る」の方が、長続きしそうな気がしませんか?

2. 速聴力

当たり前の話ですが、北米版(海外版)DVD は、日本人の英語学習用に作られた教材ではありません。
英語圏で生活する視聴者用の DVD なので、情け容赦ない速度で英会話が行われます。

でも、それが日常会話の速度です。
英語圏では、子供もその DVD を見て英会話を理解しているのですから、慣れれば大丈夫です。

最初は、「速すぎて聴き取れない」と思うこともあるかもしれませんが、DVD を何度も見ているうちに、だんだんと聴き取れるようになってきます。

普段、英語に触れていない日本人には、英語音声の絶対量が不足しているだけなのです。

「この DVD は、速すぎて何を言っているのか分からない」と思っても、他の北米版(海外版)DVD を半年くらい見てからもう 1 度見ると、「あれ、分かる」となることもあります。

一語一句を聴き取るのは、英語を母国語としない日本人には難しいと思います。
7 割か 8 割分かればいいや、くらいの軽い気持ちで臨みましょう。

3. 速読力

ほとんどの北米版(海外版)DVD には、英語字幕を表示する設定があります。
これは本来、聴覚障害者用に用意されているものですが、英語学習者も重宝します。

1 度に画面に表示されるのは 1, 2 行ですが、登場人物の台詞に合わせて、どんどん次の字幕に変わります。

洋画の日本語字幕を読むには、それなりの日本語の速読力が必要ですよね。
たどたどしく読んでいたら、字幕を読み終わりませんから。

北米版(海外版)DVD の字幕に付いていけるということは、英語の速読力があるということになります。
速聴力と同じで、最初から全部を読むのは難しくても、量をこなせば大丈夫です。

また、字幕には字数の制限があるので、音声と同じ内容を簡潔に表現することもあり、両者を比較することは大いに参考になります。