マスターキートン

「マスターキートン」(「MASTER キートン」作:勝鹿 北星/画:浦沢 直樹)
についての雑談です。
当サイトでは、マンガとアニメの表記に従い、
マンガを「MASTER キートン」/アニメを「マスターキートン」としています。

2001 年に、マンガコラムニストの夏目 房之介さんを含む 5, 6 人で何度か飲みに行ったことがあります。
そのとき、夏目 房之介さんが「浦沢 直樹作品を海外、特にヨーロッパに出せば売れる」と言っていました。

2003 年、「マスターキートン」北米版(海外版)DVD vol.1 をフランス人の友人(20 代前半・男・日本語チンプンカンプン)に見せたところ、とても気に入った様子でした。
彼は、かなりの日本アニメ好きなので、ヨーロッパ人全体に言えるかどうか分かりませんが、手応えバッチリです。

2004 年、浦沢 直樹「20 世紀少年」がアングレーム国際漫画祭の最優秀長編賞を受賞しました。
「アングレーム国際漫画祭って、聞いたことないけど、どの程度のものかしらん」と思って彼に尋ねたところ、「フランスで毎年開催される大きなマンガの祭典で、いつか行ってみたい」とのことでした。

彼によると、#5「屋根の下の巴里」は、「町並みが 20 〜 30 年前のもの」だそうです。
物語の年代が特定できませんが、「ビッグコミックオリジナル」掲載(1989 年)や番組放映(1998 年)と同じ頃だと考えても、やや古い景色かもしれません。

キートンと百合子が、アパートの屋根に上がるという、マンガにはないシーンで、「フランスでは、よくある光景?」と聞くと、「ないない」と笑っていました。

キートンの考古学の授業シーンの黒板の文字は、フランス語として正しいそうです。

更に、彼が驚いたシーンが 1 つあります。
最後にキートンのお別れパーティーが開かれたバーについてです。
彼はパリ出身ではないので、店の外装や内装までは知らないけど、"la fourmi ailee(羽蟻)" という店はパリに実在するそうです。
マンガには店名までは登場しないことから想像すると、アニメのスタッフが揃えた資料の中にあったのでしょう。
とすると、他の話に登場する店や建物にも実在するものがあるのかもしれません……。


夏目 房ノ介さんと言えば、2004/11/1 から紙幣の肖像が夏目 漱石から野口 英世に替わって、一番打撃を受けた方かもしれません。

「海外で自己紹介するとき、1000 円札を見せて、"This is my grandfather." と言うと、一気に話が盛り上がる」とのことでしたから。

全世界に通用する持ちネタがあるのに勿体ないなぁ、と思っていたのですが、よく考えてみれば、日本の紙幣なんて外国人は知らないでしょうから、旧札を見せて "This is my grandfather." と言えばいいんですよね(笑)。


2004/12/23 に「カウボーイビバップ」5.1ch DVD-BOX が発売されました。
1998 年の作品を 6 年も経ってから BOX にするなよぉ!(単品 DVD は当時から発売されています)

私は、北米版(海外版)DVD しか持っていないけど、国内版の単品 DVD で集めていたファンは、だまし討ちされた気分ではないでしょうか。
「それでも特典が嬉しい」という方もいるでしょうけど。

マンガでも、「○○完全版」とか多いですよね。
全巻初版で揃えている読者をなめてんのか!

その点、浦沢 直樹 × 手塚 治虫「PLUTO プルートウ」はいいですね。
最初から、通常版と豪華版が同時発売!
右手に浦沢 直樹版、左手に手塚 治虫版で読み比べる幸せ……。


#11「特別なメニュー」の台詞は、平賀 百合子(キートンの娘)の台詞で、平賀 太平(キートンの父)の命令を伝えています。

アニメでは百合子の台詞ですが、マンガでは百合子は登場せず、太平自身がキートンに「今度、帰る時はスコッチの土産忘れるなよ」と言っています。

アニメ「特別なメニュー」はマンガ通りの展開で、百合子が登場する必要もないのですが、「マスターキートン」でレギュラー・キャラクターはキートンだけですから、強引に百合子にも出番を作ったのでしょうね。

レギュラー・キャラクターはキートンだけですが、レギュラー声優はキートン役の井上 倫宏さん以外に、次回予告ナレーターのキートン山田さんがいます。

キートン山田さんは、芸名だけで次回予告ナレーターに抜擢された気がしますね(笑)。

本編にナレーションはないので、出番は毎回きっちり 30 秒です。


#12「御婦人たちの事件」は、推理は滅茶苦茶だけど、変に鋭いバーナム夫人が活躍する回で、単行本では、第 15 巻に収録されています。

バーナム夫人は、マンガでは 2 度登場する数少ないキャラクターで、第 16 巻の「名探偵再登場!?」でも活躍します。

しかし、「名探偵再登場!?」はアニメ化されなかったので、アニメ「マスターキートン」には 1 度しか登場しませんでした。

アニメ「マスターキートン」全 39 話で、キートン以外に複数回登場するのは、平賀 百合子/平賀 太平/ダニエル・オコンネル/チャーリー・チャップマンだけだと思います。

あとは、犬の太助と少年時代のキートンかな……。


「本編にナレーションはないので、次回予告ナレーターのキートン山田さんの出番は、毎回きっちり 30 秒」と上述しました。

しかし、北米版の次回予告ナレーターの Micael Kopsa さんの出番は、「毎回きっちり 30 秒」ではありません。

#13「穏やかな死」では、次回予告ナレーターだけではなく、この回の主役の爆弾作りの名人も演じています。

もっと出番を要求したのか、人手が足りなかったのか、出演料は 2 人分になったのかなどは分かりません(笑)。

#21「アザミの紋章」の天田教授も担当しています。
他にもあるかもしれません。


2005 年 5 月、「第 9 回朝日新聞手塚 治虫文化賞」が発表になりました。

マンガ大賞は、浦沢 直樹 × 手塚 治虫「PLUTO プルートウ」
浦沢さんは、第 3 回の「MONSTER」に続き 2 度目の大賞です。

個人的には、作者ではなく作品が対象とは言え、「同一人物の大賞再受賞」はないだろう、と思っていました。
特に浦沢作品は、受賞しなくても売れるもの(笑)。

朝日新聞 5/10(火)朝刊によると、審査員の間でも揉めたようですね。

「上京ものがたり」で短編賞受賞の西原 理恵子さんへのロング・インタビューが、5/16 発売の「AERA」5/23 号に掲載されています。

「AERA」は朝日新聞社からの発行だから、受賞作品発表直後に西原さんの記事が載るように調整したのかな(笑)。

なお、浦沢さんへのロング・インタビューは、「AERA」4/4 号に掲載済です。


「タイタニック」のジェームズ・キャメロン監督の次回作は、木城 ゆきとさんの「銃夢」(洋題 "Battle Angel Alita")の実写映画化だそうです。

"Battle Angel Alita" は、元々アメコミの影響を大きく受けていることもあって、全世界的にコミックスが売れています。

映画化の権利は獲得しても実写映画化の確度は低いのが、浦沢 直樹さんの「MONSTER」です。

「寄生獣」「鉄腕アトム」「ドラゴンボール」など、ハリウッドが映画化の権利を獲得したものの、製作されていない作品もあるから怪しいなぁ。

私が一番期待している邦画が、映画「仮面ライダー THE FIRST」!

「魁!!クロマティ高校」の実写映画化は、良いのか悪いのか……。

映画ではないけど、気になる「スーパーお芝居スクールランブル」。

アニメ「スクールランブル」の塚本 天満と播磨 拳児の声優の小清水 亜美さんと高橋 広樹さんが、舞台でも同役を演じるのですが、記者会見を見たら、コレいいかも!

アニメ「スクールランブル」の DVD を買う気はないけど(北米版待ち)、舞台「スクールランブル」の DVD なら買っちゃうなぁ。

「スクールランブル」には、こんなものも(笑)。