文藝春秋「週刊文春」2005 年 5 月 26 日号の記者は、「著作権で揉めているため、『MASTER キートン』の単行本とワイド版が絶版になっている」としか認識していないようです。
しかし、アニメについては「アニメ化までされた大ヒット作」との記述しかありません。
確かに、単行本とワイド版は絶版だし、アニメの放映は 1998 年 10 月〜 1999 年 3 月で終了していますが、「週刊文春」発売時点でも DVD 全 13 巻は廃盤になっていません。
しかも、「マスターキートン」北米版も好評発売中です。
オープニング映像には、表記順序が単行本と逆ですが浦沢 直樹さんと勝鹿 北星さんのクレジットがあります(北米版では Naoki Urasawa と Hokusei Katsushika)。
オープニングの中盤には、鈴木 総一郎さんと長崎 尚志さんがクレジットされていました(北米版では Soichiroh Suzuki と Takashi Nagasaki)。
なお、鈴木さんは小学館「ビッグコミックオリジナル」編集長ですが、「MASTER キートン」連載開始/中盤/終了/アニメ化のいずれの時点の編集長か未確認です。
オープニングの最後には、© 浦沢 直樹・勝鹿 北星 のクレジットがあります(北米版では © Naoki Urasawa - Hokusei Katsushika)。
「文藝春秋」の記事では、アニメの勝鹿 北星さんの名前も小さくするのか、印税は折半のままなのか、全く触れていません(普通に考えれば、アニメも同じ扱いになるものと思われます)。
その後、2011 年 11 月 23 日発売の「マスターキートン」BD-BOX のバップ VAP による告知ページでは、以下のように長崎さんの名前が追加されています。
原作:「MASTERキートン」 小学館刊 浦沢直樹、勝鹿北星、長崎尚志
©1998 浦沢直樹/スタジオナッツ・勝鹿北星・長崎尚志/小学館・バップ
私は北米版 DVD を全巻揃えているのでブルーレイは購入していませんが、アマゾン Amazon.co.jp のレビューによると各話オープニングのクレジットも変更されているそうです。
次に、浦沢 直樹作品の海外での評価を考えると、「MONSTER」のハリウッド映画化が思い浮かびます。
- 勝鹿 北星名義の代表作
- きむら はじめ名義の代表作
- ラデック・鯨井名義の代表作