「MASTER キートン」(作:勝鹿 北星/画:浦沢 直樹)の個別の回の原作に関するマスコミ情報は、私の知る限り以下の 2 つしかありません。
- 小学館「ビッグコミックオリジナル」1994 年 6 月 20 日号
- 「すべての人に花束を」までは、浦沢 直樹さんと勝鹿 北星さんの関係は良好である(「週刊文春」の長崎 尚志さんの発言が正しいならば、浦沢さんは事実関係を知らなかった)
- 「祈りのタペストリー」が勝鹿さんの原作ならば当然だが、長崎さんだとしても 2 人で話しながら展開を考えるのではなく、文章を受取っている
- 「アザミの紋章」「壁の忘れ物」は勝鹿さんの原作である(「週刊文春」の長崎さんの発言が正しいならば、仕上げたとは言えない)
- 「壁の忘れ物」は「MASTER キートン」全 18 巻の第 17 巻に収録されており、割と最後まで勝鹿さんが関わっている(「週刊文春」の浦沢さんの発言が正しいならば、「降りたい」とは言ったが降りなかったか、完全には降りずに原作を書いたり書かなかったりしていた)
- 文藝春秋「週刊文春」2005 年 5 月 26 日号
- 浦沢 直樹さん
- 実際は浦沢さんと長崎さんが作る話が主流であった
- やがて、勝鹿さんが「原作を降りたい」と言い出した
- 最終回は浦沢さんが考えた
- 長崎 尚志さん
- 長崎さんの担当当時、勝鹿さんは原作を仕上げたことがなかった
- 全部、長崎さんと浦沢さんで原作を書いていた
- 長崎さんが異動になってから、浦沢さんは事実関係を知った
- 浦沢 直樹さん
浦沢さんの言う最終回が、「ルーマニアへ!!」から「夢を掘る人」までの 8 部作を示すのか、「夢を掘る人」だけを示すのか分かりません。
「MASTER キートン」全 115 話 144 回のうち、個別の原作に言及しているマスコミ情報は以下だけなのです。
- 「アザミの紋章」は、勝鹿さんの原作である
- 「壁の忘れ物」は、勝鹿さんの原作である
- 最終回は、浦沢(& 長崎)さんの原作である
- 「祈りのタペストリー」は、原作が文章である
しかし、双方合意の上、これらの原作担当を発表しているわけではないので、4 つとも、勝鹿さんの原作に浦沢 & 長崎さんが手を加えた可能性すらあります。
原作に関する直接的な情報ではありませんが、浦沢 直樹さんと長崎 尚志さんの物語の作り方も知ることができます。