「ハンサムウーマン」のサブタイトルにあるように、「ハンサムウーマン」(画:鎌田 洋次/脚本:プランダ村)は、「最後のチャンス」「最後の審判」の 2 部作で終わります。
バランス 6 部作やイコン 5 部作などに比べると、最終回とは思えないほど力が入っていません。
しかも、それまでの伏線を放ったらかしにしたままであり、取って付けたような不自然な結末です。
「MASTER キートン」(作:勝鹿 北星/画:浦沢 直樹)に「ドナウ = ヨーロッパ文明起源説」があるように、「ハンサムウーマン」には「末広を懲戒免職に追いやった誘拐犯」というサイド・テーマがありました。
最終回直前の「双子の神」「命のリミット」「天使の闘い」3 部作では、麗と「末広を懲戒免職に追いやった誘拐犯」が接触するところまで迫っています。
連載があと 1 〜 2 年続いていれば、サム & 末広 vs 誘拐犯の対決があったはずなのに、「最後のチャンス」「最後の審判」では「末広を懲戒免職に追いやった誘拐犯」には触れずに、突然終わってしまうのです。
「ハンサムウーマン」の終了理由について、考察します。