浦沢 直樹さんと長崎 尚志さんの名古屋造形大客員教授就任

名古屋タイムス 2007 年 10 月 10 日付より。

「MONSTER」浦沢直樹さんが客員教授に
《名古屋造形大 08 年度先端コース》

■定員5人に本格指導「新人賞を出したい」

名古屋造形芸術大学はこのほど、2008 年度の「先端表現コース・マンガクラス」開設に当たり、漫画家浦沢直樹さん (47) とビッグコミックスピリッツ(小学館)の元編集長長崎尚志さん (51) が客員教授に就任すると発表した。

浦沢さんは現代日本を代表する漫画家。
1983 年にデビュー、代表作に「YAWARA」「20 世紀少年」「MONSTER」などがあり鉄腕アトムの 1 話を大胆にリメイクした「PLUTO」で手塚治虫文化賞を受賞した。

長崎さんは浦沢さんのパートナーとして長い間活躍し「イリヤッド」(魚戸おさむ・画)「ディアスポリス」(すぎむらしんいち・画)の原作者としても知られる。

同大学が浦沢さんにコンタクトを取り「美術教育として、大学で培った基礎の上で漫画を教えていきたい」と意見が一致。
浦沢さんが信頼を置く元アシスタントが指導し浦沢さんと長崎さんも教鞭を執る。

1 年時は人体デッサンなどの美術の基礎的な科目を行い、2 年時から授業の約半分が漫画の専門分野。
3 年時からゼミで実技に特化した実質的な演習に入るという。

同コースは中部地方の 4 年制大学で初めて漫画を専門分野とし、浦沢さんも客員教授は初めて。
定員は 5 人だが、応募が殺到した場合は先端コース内の枠組みで増やす予定もある。
発表後すぐに問い合わせがあり、入試広報課は対応に追われている。
浦沢さんは「新人賞を出すくらいのクラスにしたい」と意気込みを語っている。

問い合わせは電話 0568 (79) 1059。

続報が入り次第、加筆します。

2010 年 1 月、「アルタンタハー 東方見聞録奇譚」(長崎 尚志)が発売されました。