「勝鹿 北星さんは原作を降りた?」説の情報源
NHK-BS2「BS マンガ夜話」第 10 弾「MASTER キートン」。
- 司会
- 大月 隆寛
- アシスタント
- 有坂 来瞳
- パネリスト
- いしかわ じゅん
- 岡田 斗司夫
- 夏目 房之介
- ゲスト
- 千原兄弟
- 千原 せいじ
- 千原 ジュニア
- 村上 知彦
- 千原兄弟
「勝鹿 北星さんは原作を降りた?」説の時期
生放送は 1999 年 7 月 5 日深夜だが、私が見たのは 2,3 年後の再放送。
「勝鹿 北星さんは原作を降りた?」説の内容
いしかわ いわゆる原作付きじゃない?
大月 形はそうですね。
いしかわ 小学館に言わせると「原作付きじゃない」という話なんだけど、一応、原作付きということになっていて。
浦沢 直樹のキャラクター力って言うか、絵じゃなくてキャラクターを立てる能力って、そんなにないなあって思っているの。
大月 ああ、ああ。
いしかわ でも、原作の付いた「パイナップル ARMY」と「MASTER キートン」の 2 作については、キャラクターがすごくしっかりできているんだよね。
大月 ああ、ああ。
いしかわ それは、最初のアイデアの部分を誰か他人に負うところが大きかったんだな、と思うんだよね。
大月 なるほど。
いしかわ これは、すごく面白いキャラクターになっているよね。
(中略)
いしかわ (後半に似た話が多いのは)原作がどのくらいあったかっていうのに掛かってくるんだよね。
特に、途中で原作者が降りているの。
後半はオリジナルに近い、と思うんだよね。
そうすると、やっぱり話が弱くなってくるの、どんどん。
それも、途中で飽きてくる原因じゃないかなっていう気はするね。
(中略)
いしかわ 「原作者はどういう人か?」っていう FAX やメールがいくつか来てたじゃない?
俺も知りたくて何人かに聞いたり、原作者本人からも手紙が来たりしたんだけど、小学館の編集部側の言い分とちょっと違うんだよね。
大月 はあ、はあ。
いしかわ 勝鹿 北星っていう人間がいるのかどうかって、よく分かんないんだよね。
本当にそういう個人が 1 人でいるのかどうかっていうのは。
村上 いかにも作った名前だもんね。
いしかわ うん。
大月 まあ、そうですよね。
いしかわ ひょっとしたら、何人かで書いたのかもしれないけど、少なくとも、そのうちのメインでやってた人はラデック・鯨井って名前で「ビジネスジャンプ」で「SEED」っていう原作を書いてた人なんだよね。
小学館の方の説明だと、最初は原作とマンガっていう形でやってたんだけど途中で原作者が降りて、途中からは浦沢が原作もやってたらしいんだよね。
「だから、これは浦沢の作品だ」ってニュアンスで聞いたんだけど、でも、やっぱりこれは原作付きなんだよね。
大月 なるほど。
いしかわ 小学館は「『原作付き』って言わないでくれ」っていう話だったみたいなんだけど、これは原作付きなんだ、どう考えても。
岡田 「その件に関してあまり触れないように」と、予め言われませんでしたか?
いしかわ 言われなかったよ。
岡田 ああ、どうぞどうぞどうぞ。
夏目 ははは。
いしかわ 浦沢の中で、原作の付いた「MASTER キートン」と「パイナップル ARMY」って、はっきり違う路線があるじゃない?
どこが違うかって言うと、キャラクターに魅力があるんだよね、やっぱり。
大月 いしかわさん的に言う、原作の付いた方が。
いしかわ そう、そう。
大月 なるほど。
いしかわ 最初に物語がスタートするときに、これからこのキャラクターをどういう設定で進めて行くかって、すごく大きいことなんだよね。
大月 なるほど。
いしかわ その時点で第三者が立ち会っていたら、それはもうやっぱりオリジナルじゃないよね。
例えば、1 話で原作者が降りたとしても、それはやっぱり「原作付き」と言っていい、と思うんだよね。
大月 なるほど、なるほど。
いしかわ それは、この作品で一番大きいとこなんだよね、キャラクターをどうするか設定をどうするかっていうのは。
大月 「立上げの段階で、そういう人(原作者)の才能が入っている」ということですね。
いしかわ それは、すごく大きいことだ、と思う。
「勝鹿 北星さんは原作を降りた?」説の真偽
後述する情報から、真実と思われます。
更に、謎は深まります。
- 勝鹿 北星名義の代表作
- きむら はじめ名義の代表作
- ラデック・鯨井名義の代表作