きむら はじめさんと長崎 尚志さんと「ゴルゴ 13」

きむら はじめさんが脚本を書いた「ゴルゴ 13」(さいとう・たかを)のうち、「MASTER キートン」との関連を考える上で重要なのが、第 187 話「河豚の季節」から第 213 話「2 万 5 千年の荒野」までのクレジットです。

まず、第 187 話「河豚の季節」のクレジットを以下に示します。

ゴルゴ 13

ゴルゴ 13

ゴルゴ 13

ゴルゴ 13

見辛くて申し訳ないのですが、上 2 つの担当編集が佐藤 敏章さんで、下 2 つの担当編集が長崎 尚志さんです。

次に、第 213 話「2 万 5 千年の荒野」のクレジットを以下に示します。

ゴルゴ 13

ゴルゴ 13

ゴルゴ 13

上 2 つの担当編集が長崎 尚志さんで、下 1 つの担当編集が久保田 滋夫さんです。

久保田さんは「MASTER キートン」の 2 代目か 3 代目の編集者で、勝鹿 北星さんは個人ではなく集団?の情報源である、文藝春秋「MARCO POLO マルコ・ポーロ」1993 年 5 月号にも登場しています。

きむらさんと長崎さんは、「ゴルゴ 13」で一緒に仕事をしていたことが確認されました。

細かく言えば、長崎さんは 1982/8/10 〜 1984/7/10 号まで「ゴルゴ 13」の担当編集であり、最初と最後の脚本がきむらさんであったことが分かります。

長崎さんは「ゴルゴ 13」を 27 話 48 回担当し(増刊号を除く)、そのうち 6 話 11 回がきむらさんの脚本です。

長崎さんが、きむらさんと面識があったかは不明ですが、原作者としての仕事ぶりは十分知っていたものと思われます。

4 年後、「MASTER キートン」の原作者としてきむらさんを選んだのが、小学館「ビッグコミックオリジナル」編集部なのか長崎さんなのか分かりませんが、「旧知の原作者と、新人時代から育てているマンガ家」と組んでおり、納得の布陣だったのです。

更に、面白いものを見付けました。
工藤 かずやさんと長崎 尚志さんと「ゴルゴ 13」の関係です。