「ゴルゴ 13」(さいとう・たかを)のきむら はじめさんの脚本では、穀物がテーマになることが 3 度ありました。
- 「穀物戦争 蟷螂の斧」
- 丸菱物産の藤堂は、アメリカの穀物メジャーに対抗し、日本の穀物自給率を上げようとする
- ゴルゴが施設を炎上させたため失敗
- 「穀物戦争 蟷螂の斧 汚れた金」
- 丸菱物産を退職した藤堂は、穀物メジャーへの支払いに充当するソ連の金塊を載せた列車をゴルゴに狙撃させる
- 小麦・小豆・大豆などの先物取引市場が大暴落し、藤堂は儲けた金を援農基金とした
- 「日・米コメ戦争」
- 国際協力事業団 JICA の元職員の藤岡は、パプア・ニューギニアの農業を手伝っていた
- 日本のコメ輸入自由化を求めるアメリカは、パプア・ニューギニア開発計画を阻止するため、開発大臣の殺害をゴルゴに依頼
これらの作品は、「SEED」(作:ラデック・鯨井/画:本庄 敬)の萌芽と言えるでしょう。
特に、「日・米コメ戦争」の藤岡は「SEED」の森野 広そのままです。
そして、「穀物戦争 蟷螂の斧 汚れた金」には、「ゴルゴ 13」のロイズというもう 1 つの重要な要素があります。