「ゴルゴ 13」(さいとう・たかを)は 1 話完結で、ほぼ毎回登場する人物はゴルゴしかいません(ゴルゴが登場しないこともあります)。
しかし、きむら はじめさんの脚本には、2 度目(以降)の登場をする人物がいます。
- 「軌道上狙撃」
- デイブ・マッカートニー
- ニューヨークの銃器職人
- 「AT PIN-HOLE!」以来、7 年ぶり 2 度目の登場
- 「穀物戦争 蟷螂の斧」
- デイブ・マッカートニー
- 3 度目の登場
- 「ヒューム卿最後の事件」
- ヒューム卿
- 英国諜報部 MI6 元部長
ただし、彼らの初登場はきむらさんの脚本ではないので、注意が必要です。
他にも、「軌道上狙撃」のフーバーがいますが、CIA の現役長官という立場上、登場しても不思議はないので除外しました。
それに対し、ヒューム卿は MI6 の元部長で既に引退しているのに、余命 1 ヶ月という見せ場を用意されたので、それだけ思い入れがあったのでしょう。
ヒューム卿が登場する回は、以下の通りです。
- 「メランコリー・夏」
- 「ベイルート VIA」
- 「17 人の渇き」
- 「暗い街灯の下で」
- 「リオの葬送」
- 「ナチス鉤十字章は錆びず」
- 「カリブ海の死影」
- 「欧州官僚特別便」
- 「ジェット・ストリーム」
- 「女王陛下の憂鬱」
- 「薔薇の下で」
- 「ヒューム卿最後の事件」
ちなみに、引退後のヒューム卿を老いぼれ扱いしたマッコーレイは、「モナリザの弾痕」で左遷されそうになります。
一方、デイブという完全に忘れ去られていたキャラクターに、2, 3 度目の出番を作っています。
その後、きむらさん以外の脚本(「G 線上の狙撃」「クラウン夫妻の死」「死刑執行人 0:01 AM」など)にもデイブは登場し、ゴルゴが最も信頼する銃器職人となりました。
余談ですが、「メスリーヌの猫」のソレイユ・パレストーラは、きむらさんの脚本ではない「200 年の輪廻」にも登場します。
これらから、きむらさんには脇役の登場人物にも愛着を感じる傾向が確認されます。
きむらさんの「ゴルゴ 13」で活躍するのは、人物だけではありません。
「ゴルゴ 13」の動物を調べてみます。