浦沢 直樹さんの初期の短編作品は、以下の 4 冊に収録されています。
これらの単行本の収録作品をまとめました。
作品名 | 備考 | 踊る警官 | N・A・S・A | JIGORO! | 初期の URASAWA |
---|---|---|---|---|---|
BETA!! | デビュー作 | ○ | ○ | ||
Singing Policeman | ○ | ○ | |||
Runnnig Policeman | ○ | ○ | |||
Shouting Policeman | ○ | ○ | |||
Fighting Policeman | ○ | ○ | |||
Jumping Policeman | ○ | ○ | |||
Flying Policeman | ○ | ○ | |||
Swimming Policeman | ○ | ○ | |||
魔術 | 作:芥川 龍之介 | ○ | |||
Return | 第 9 回新人 コミック大賞 入選作 |
○ | ○ | ||
ストリート・コーナー・ ギャングズ |
○ | ○ | |||
サバイバル・ラバーズ | ○ | ||||
シナリオ | ○ | ○ | |||
夜の空腹者たち | ○ | ○ | |||
勤め人走る!! | ○ | ○ | |||
クラッシュ・ダンス | ○ | ○ | |||
N・A・S・A PART 1 | ○ | ○ | |||
N・A・S・A PART 2 | ○ | ○ | |||
放課後コネクション | ○ | ○ | |||
オールド・ウエスタン・ママ | ○ | ○ | |||
さよなら Mr. バニー | ○ | ○ | |||
大正探偵 | ○ | ○ | |||
マイティ・ボーイ PART 1 | ○ | ○ | |||
マイティ・ボーイ PART 2 | ○ | ○ | |||
ラッシュ・ライフ | 作:狩撫 麻礼 | ○ | |||
新宿ララバイ | 作:矢島 正雄 | ○ | |||
チルドレン・チルドレン | ○ | ○ | |||
元禄野郎 PART 1 | ○ | ||||
元禄野郎 PART 2 | ○ | ||||
A BAT & 2 BALLS PART 1 | ○ | ||||
A BAT & 2 BALLS PART 2 | ○ |
北森 鴻さんの推理小説にも、「踊る警官」(1995) という短編があります。
初出は「孤島の殺人鬼」(編:鮎川 哲也)ですが、後に「パンドラ'S ボックス」(北森 鴻)にも収録され、後者によると「笑う警官」(マイ・シューヴァル/ペール・ヴァールー)のもじりだそうです。
「笑う警官」の日本発売は 1972 年で、浦沢さんの「踊る警官」よりも前ですが、題名が似ているのは偶然でしょう。
北森さんはマンガにも造詣が深いようです。
- デビュー作「仮面の遺書」の要となる抽象画の視覚化について、「尊敬する寺沢 武一先生が、得意の CG を駆使して作画を試みたって無理だと思う」(「パンドラ'S ボックス」)
- 「凶笑面——蓮丈 那智フィールドファイル I」(北森 鴻)の冒頭に、「諸星 大二郎先生の『妖怪ハンター』に捧ぐ」
また、推理小説家としてデビューする前には、別名で旺文社の学年誌に成瀬 ゆう(後に「Harlem Beat ハーレムビート」(西山 優里子)や「Dragon Voice ドラゴンボイス」(西山 優里子)を描く西山 優里子)さんの作画で、推理マンガの原作も書いていたようですが、残念ながら単行本化されていません(筆名・雑誌名・作品名などの詳細不明)。
「踊る警官」「N・A・S・A」収録作品は「初期の URASAWA」にも含まれていますが、以下の 4 つは「初期の URASAWA」でしか読めません。
- 「魔術」
- 「サバイバル・ラバーズ」
- 「ラッシュ・ライフ」
- 「新宿ララバイ」
従って、「JIGORO!」「初期の URASAWA」を買えば、「踊る警官」「N・A・S・A」は不要です。
あまり知られていませんが、浦沢さんには上記以外にも初期の単行本があります。
ビーパル小僧のアウトドア教本でご紹介しましょう。