#1「アステロイド・ブルース」"Asteroid Blues"
英語
"Hey, do you know what you are worth?
Only 2.5 million woolongs.
You're such a cheap guy."
"Did you give up on bounty hunting?"
"No thrill in cheap bounties."
英単語・英熟語
worth | → | の値打ちのある |
bounty | → | 賞金 |
日本語
「あんた、自分の値段知ってるか?
たったの 250 万ウーロンだぜ。
安い男だな」
「賞金稼ぎは諦めたか?」
「安い賞金首じゃ、張合いなくてね」
解説
1 行目の台詞の worth は「の値打ちがある」の意味なので、以下のように言い換えることができます。
(1) | Do you know what you are worth? |
(2) | Do you know how much you are worth? |
what を用いる場合は (1)、how を用いる場合は (2) の形になります。
(2) の場合は how だけではなく、how much とする必要があります。
2.5 million は two point five million と読みます。
「カウボーイビバップ」の cowboy とは、「カウボーイ(牧童)」ではなく「悪徳業者」の意味です。
主人公は、金のためなら何でもする賞金稼ぎ bounty hunter なので、そのように呼ばれています。
bounty hunter は色々なアニメや映画に出てくるので、覚えておきましょう。
日常会話ではあまり使わないかもしれませんけれど。
#2「野良犬のストラット」"Stray Dog Strut"
英語
"This is a Welsh Corgi.
A total mongrel."
"Shit, this gives me a headache.
And all this is because of this mongrel."
"The dog is worthless, but the OWNER is worth something.
Well, at least you should get to know the critter well."
"Man, I hate kids and critters!
They're nothing but trouble!"
英単語・英熟語
mongrel | → | 雑種 |
critter | → | 動物 |
nothing but | → | 〜にすぎない |
日本語
「こいつはな、ウェルシュ・コーギー。
完璧な駄犬だ」
「くそ、胸くそ悪い。
それもこれも、全部この駄犬のせいだ」
「犬に価値はなくても、飼い主には価値がある。
ま、せいぜい、こいつと仲良くすることだな」
「けっ、ガキとケダモノは嫌いなんだよ。
世話が焼けるったらねぇぜ」
解説
mongrel は「(動植物の)雑種」ですが、特に「雑種犬」を指すことが多いです。
TOEIC で 860, 900 点を目標とする単語集に載っているような単語です。
別のシーンでは、pooch という単語も使われており、同じく「雑種犬」の意味です。
「(犬に限らず)雑種」を表す語として、hybrid も覚えておきましょう。
「ハイブリッド車」とは、「ガソリンエンジンと電気モーターを組合わせた車」です。
今回のサブタイトルにもあるように、「野良犬」は stray dog, homeless dog です。
「血統書」は pedigree です。
ドッグ・フードの名前にありますね。
ちなみに、「法律のイヌ(警官など)」は the minions of the law、「会社のイヌ」は company man, company woman です。
#3「ホンキィ・トンク・ウィメン」"Honky Tonk Women"
英語
"Well, we thought we were being immature.
To leave a young woman in a place like this.
We thought we'd escort you to a place more considerate of your situation."
"Oh, and where would that be?"
"The police.
We're sorry that we were so cheap earlier with 200 K bit..."
"What, there's a bounty on me?"
"A whopping 6 million."
"What... only 6 million?"
"How much ARE you in debt...?"
英単語・英熟語
immature | → | 大人気ない |
considerate | → | 理解がある |
whopping | → | 途方もない |
be in debt | → | 借金している |
日本語
「いやぁ、俺たちも大人気なかったと思ってな。
若い身空の女をこんな所に放っちまってさ。
なーに、もっと気の利いた所にご案内するだけさ」
「あーら、どこかしら?」
「警察。
20 万なんてセコイこと言って、本当悪かったよ」
「賞金でも掛かっているわけ?」
「何と 600 万もね」
「なーんだ、600 万ぽっちか」
「お前、いくら借金してんだ?」
解説
immature は「(果物などが)熟していない」「(人が)未熟な」の意味です。
mature「(果物などが)熟した」「(人が)成長した」に、接頭語 im- 「に反して」を付けた単語です。
3 行目の台詞の considerate「理解がある」も、接頭語 in- 「に反して」 を付けると inconsiderate 「思いやりのない」という意味になります。
200 K の K は kilo の K で「1000」を表し、200 * 1000 = 20 万になる計算です。
ちなみに、two hundred K(kei) と読みます。
10 行目の台詞は字幕では "How much ARE you in debt...?" ですが、音声では "Just how much money do you owe anyway?" となっています。
#4「ゲイトウェイ・シャッフル」"Gateway Shuffle"
英語
"You spent all the money you took from us at the casino!?"
"As they say, 'money makes the world go round.'"
"They also say, 'thieves have no compassion.'
Man, there isn't even anything worth keeping."
英単語・英熟語
compassion | → | 思いやり |
日本語
「俺たちから持逃げした金は、みんなカジノでスッたと」
「『金は天下の回りもの』って言うでしょ」
「『盗人猛々しい』とも言うぜ。
ったく、差押えるものもねぇや」
解説
spend は「費やす」の意味ですが、日本語と同様、金額にも時間にも使われます。
casino は、日本語では「カジノ」と言いますが、色々な作品を見ていると「カシィノゥ(シィにアクセント)」と発音されています。
money makes the world go round の make は「を作る」ではなく、「〜させる」という使役動詞です。
直訳すると、「金が世界を回している」となります。
「金は天下の回りもの」は諺として、以下のように表現されることもあります。
(1) | Money is a great traveler in the world. |
(2) | Money comes and goes. |
他にも money を用いた表現を以下に挙げます。
日本語と同じで面白いですね。
money talks | → | 金が物を言う |
spend money like water | → | 湯水の如く金を遣う |
#5「堕天使たちのバラッド」"Ballad of Fallen Angels"
英語
"You've never listened to what others say.
On top of it, you're a stubborn show-off!
It can't hurt you to listen to your elders once in a while.
About Mao...
He had a lot of people looking for you after you were gone."
英単語・英熟語
on top of O | → | O に加えて |
stubborn | → | 頑固な |
show-off | → | 自慢屋 |
once in a while | → | ときどき |
日本語
「あんた、昔っから人の言うことは聞かないよね。
おまけに、見栄っ張りの意地っ張り。
たまには年寄りの言うことを聞いたって、バチは当たらないよ。
マオはね……
あんたがいなくなってから、随分人に探させていたんだよ」
解説
show-off は「自慢屋」ですが、ハイフンを付けずに 1 語で showoff とすることもあります。
「を見せびらかす」という英熟語 show off に由来します。
once in a while は「ときどき」の意味ですが、強調して every once in a while とする場合もあります。
使役動詞 make について前述しましたが、5 行目の台詞の had も使役動詞です。
「have + 人 + 原形不定詞」で「人に〜させる」ですが、この台詞のように「have + 人 + 現在分詞」とすると、「人に〜させ続ける」となります。
(1) | Mao had a lot of people look | for Spike. |
マオは、大勢の人にスパイクを捜させた。 | ||
(2) | Mao had a lot of people looking | for Spike. |
マオは、大勢の人にスパイクを捜させ続けた。 |
「カウボーイビバップ」vol.1 台詞の個数行数
キャラクター | 声優 | 台詞の個数 | 台詞の行数 |
---|---|---|---|
スパイク・スピーゲル | 山寺 宏一 | 7 | 12 |
ジェット・ブラック | 石塚 運昇 | 5 | 10 |
フェイ・ヴァレンタイン | 林原 めぐみ | 4 | 4 |
パンチ | 垂木 勉 | 0 | 0 |
ジュディ | 長沢 美樹 | 0 | 0 |
フェイは、第 3 話からの登場なので、少し不利でしたね。
レギュラー 4 人のうちの最後の 1 人である、エドはまだ登場していません。
vol.2 以降に乞うご期待。
スパイクとジェットの台詞は、ほぼ均衡です。
バランスを考えて、台詞を紹介している訳ではないんですけどね。