「SEED」(作:ラデック・鯨井/画:本庄 敬)の集英社「ビジネスジャンプ」本誌での連載終了 10 ヶ月後、同誌に「ピーチマン氏の優雅な毎日」(作:ラデック・鯨井/画:本庄 敬)が掲載されました。
「ピーチマン氏の優雅な毎日」の登場人物(動物)は、以下の通りです。
- 楓手 翔(かえで しょう)
- 警視庁暴力団対策課(マルボウ)の元刑事
- 3 年前に暴力団との銃撃戦で跳弾が背骨に当たって車椅子生活となり、現在は労災保険と障害者年金で暮らす
- 1 年前に離婚した妻子(子供は 12 歳の息子・俊)に慰謝料を払っている
- 岡山出身・東京都武蔵野市在住
- レラ
- 元警察犬で、警視総監賞を 3 度受賞した名犬
- モモ
- 松沢組の組長夫人が飼っていたサルで、夫人の死亡後は都内各地に出没した後、楓手のアパートに転がり込む
- 楓手は、モモが鹿のはく製を夫人に投げつけて死亡させた、と思っている
- カラス
- 北海道で時々見られるワタリガラスだが、なぜか楓手のアパートの木に来る
- 大家
- 楓手のアパートの大家の老女
- 川口
- 楓手のマルボウ時代の後輩
- 張込み中に植木や小鳥を観察しているため、植物や鳥に詳しい
- 富山(とみやま)
- 川口の上司の警視
- 楓手の同期で、楓手のアパートにレラを連れて来る
- 荻野
- 市民協力隊のボランティアで、楓手の介護担当の女性
このように、「ピーチマン氏の優雅な毎日」の登場人物は「桃太郎」を踏襲しています(レラ→犬/モモ→サル/カラス→雉/大家→鬼ババァ)。
「ピーチマン氏の優雅な毎日」は、自然保護を描いた「SEED」や考古学や国際情勢を扱った「MASTER キートン」(作:勝鹿 北星/画:浦沢 直樹)とは作風がかなり異なり、きむら はじめ時代の作品に近い内容です。
残念ながら、「ピーチマン氏の優雅な毎日」は 4 回しか掲載されませんでした。
話数 | サブタイトル | 備考 | 掲載号 | 掲載 ページ |
カラー |
---|---|---|---|---|---|
- | - | BJ 創刊 400 号記念スペシャル読切 | 2000/4/1 | 3 | 4 色 |
第 1 話 | - | 月イチ新連載開始 | 2000/7/1 | 3 | 4 色 |
第 2 話 | 桃太郎 恋す | 2000/8/1 | 241 | ||
第 3 話 | 桃太郎 走る | 2000/9/1 | 283 |
読切から 3 ヶ月後に連載となっていますが、終了や休載の告知もなく第 4 話は掲載されませんでした。
第 3 話から 1 年 2 ヶ月後に、読切で「SEED」が「ビジネスジャンプ」に掲載されているので、編集部と揉めたということもなさそうです。
「ピーチマン氏の優雅な毎日」は 4 話合計 140 ページなので、単行本 1 冊(200 ページ強)の 2/3 程度しかなく、単行本化されていません。
ラデックさんは、本庄さん以外につやま あきひこさんとも仕事をしています。