2002 年、新潮社「週刊コミックバンチ」にて「プルンギル - 青の道 -」(作:江戸川 啓視/画:クォン・カヤ)、小学館「ビッグコミックオリジナル」にて「イリヤッド 入矢堂見聞録」(作:東周斎 雅楽/画:魚戸 おさむ)の連載が開始されました。
そして、コミックパークの夏目 房之介さんのコラム「マンガの発見」2005 年 1 月 14 日にて、東周斎 雅楽とは長崎 尚志さんであることが明らかにされたのです。
「マンガの発見」はバックナンバーが過去 3 回分しか読めませんが、この回の分は 10 倍くらい加筆した上で、「マンガは今どうなっておるのか?」(夏目 房之介)に収録されています。
ここでは、当時の情報ということで初出から引用しますが、書籍にもほぼ同じ文章があります。
なお、初出および書籍に登場する「伊藤 剛氏」とは、勝鹿 北星さんはラデック・鯨井 = きむら はじめさん!の伊藤 剛さんです。
そして、この路線伝承と成熟は担当者長崎の存在なくしては考えられない(長崎は原作者として『イリヤッド』という考古学海外物をオリジナルに連載中)。
また、江戸川 啓視さんも長崎さんであると思われたのですが、この時点では曖昧な情報しかなかったので、保留にしていました。
確認できたのは、以下だけです。
- きむら はじめ = 勝鹿 北星 = ラデック・鯨井
- 長崎 尚志 = 東周斎 雅楽
それぞれ、複数の名前を持つ別人なのに、インターネットの普及に伴い、以下の説をあちこちのサイトやブログで見掛けるようになりました。
- きむら はじめ = 勝鹿 北星 = ラデック・鯨井 = 江戸川 啓視 = 東周斎 雅楽 = 長崎 尚志
左の 3 人と右の 2 人は同一人物ですが、両者が別人であることは、勝鹿 北星さんときむら はじめさんと長崎 尚志さんの年表で述べた通りです。
この説は、きむら はじめ = 勝鹿 北星 = ラデック・鯨井さんが亡くなる一方、他の 3 人が連載を続けていることから、事実無根であったことが再証明されました。
そして、江戸川 啓視さんは長崎 尚志さん?の手掛かりが見付かりました。
- 勝鹿 北星名義の代表作
- きむら はじめ名義の代表作
- ラデック・鯨井名義の代表作