「イリヤッド」の登場人物

「イリヤッド」(作:東周斎 雅楽/画:魚戸 おさむ)は、「MASTER キートン」(作:勝鹿 北星/画:浦沢 直樹)「ゴルゴ 13」(さいとう・たかを)「ハンサムウーマン」(画:鎌田 洋次/脚本:プランダ村)とは異なり、1 話完結ではありません(1 話完結のこともあります)。

主な登場人物は、以下の通りです。

  • 入矢 修造
    • 東京都文京区団子坂にて、入矢堂を経営
    • イギリスのウェールズ大学の講師時代に出版した「3 人のアーサー」がベストセラー
    • 「アーサー王の墓グラストンベリー説」を主張したが、発見した石版が偽物と判明し、袋叩きに
  • ユリ・エンドレ
    • ヴィルヘルムの娘
    • ウィーン大学で心理学を専攻(後に休学)
    • 柔術が得意(特に、かにばさみ)
    • 欧州刑事警察機構(ユーロポール)に入るのが夢
    • 「イリヤに会え」という父の遺言を受け、来日
  • 葉山 瑠依(ルイ)
    • 両親が離婚しており、土日だけ父に会える
    • 嗅覚と味覚が鋭く、以下を識別できるらしいが、読者には合っているのか分からない
      • コーヒー
        • メキシコとブルマンのブレンド(「ユリ・エンドレ」)
        • マンデリンとモカのブレンド(「シュリーマンの使者」)
        • グアテマラ(「宿題」)
      • アーカンソーフライドチキンの調理方法(「男の子はつらいよ」)
      • コーラの成分(「男の子はつらいよ」)
      • パエリアに使われたサフランの種類(「スペインの星」)
  • 入矢 淑子
    • 修造の母
    • 海外旅行が趣味
  • ニコス・コー
    • 中国系ギリシア人
    • 入矢を騙ったため、ペーテルに狙われる
    • 別れた妻のエイプリルは、チャイニーズレストランのシェフ
  • ハンス・デメル
    • オーストリア人の父とトルコ人の母のハーフ
    • オーストリアの対テロ特殊部隊 GEK コブラ出身
    • ワンツ & ワンツ社の探偵で、エンドレ財団に依頼されたユリのボディーガード
    • 入矢堂の向かいに住む
  • サボー
    • ハンガリー人
    • 日本の大学院の留学生で、日本文学を専攻
  • 赤穴 秀行 = ドクタ・ローテヘーゼ
    • 1910 年東京生まれ
    • 「ギリシア・ローマ神話より考察する世界最古の都市と戦争」で、東京帝国大学博士号取得
  • エンリケ・グレコ神父
    • 1938 年スペイン生まれ
    • 1991 年にローマ教会を破門される
  • ペーテル
    • カトリーヌ・クロジエの運転手兼殺し屋
    • デメルに崖から落とされるが、生死不明
  • フレッド・レイトン
    • オックスフォード・ベイリアル校出身
    • 歴史学博士
    • 専門はアーサー王
    • アマチュアレスリングの元全英チャンピオン
  • ヴィルヘルム・エンドレ
    • 本名エンドレ・シャカッシュ
    • ハンガリー系ドイツ人
    • ドイツ圏屈指の貿易会社のオーナー
    • パウル・シュリーマンの日記を入手
    • 入矢の恩人
  • アトランティス会議に出席した 7 人の仮面の男女
    • ポセイドン = ヴィルヘルム・エンドレ
    • ゼウス = イアン・ワード
      • 世界的な大金持ち
      • 「エトルリアの三位一体の女神像」を持つ
    • アテナ = カトリーヌ・クロジエ
      • フランスの高名な実業家
    • アポロン = リチャード・ウー
      • 名だたる実業家
    • ヘラクレス = ジョン・オコーナー
      • 米国資産家
      • 搭乗中のジェット機がカナダ上空で空中爆発(「アトランティス」)
    • プルトーン = ヨセフ・ベルク
      • オーストリア有数の資産家
      • アガメムノンの仮面を付け、ヴィルヘルムを誘拐してパウルの日記との交換後、ヴィルヘルムを殺害(「ユリ・エンドレ」)
      • アガメムノンの仮面を付け、ユリを誘拐(「宿題」「ホラ吹きマルコ」「炎の教会」「サラマンダー」「宿題の答え」)
      • 毒殺される(「仮面の男」)
    • トリトン = エドワード・アリンガム卿
      • 英国有数の資産家
      • ドゥブロヴニクの海岸線で変死体として発見(「宿題」)
  • ハインリヒ・シュリーマン
    • 古代ギリシアの詩人の言葉から、伝説の都市・トロヤを発見した考古学の父
  • パウル・シュリーマン
    • ハインリヒの孫
    • 紀元前より存在した暗殺集団が今も秘密を守るため暗躍し、祖父を殺害したと信じていた
    • 1912 年、「ニューヨークアメリカン」という当時のメジャー紙に、祖父の次の夢はアトランティスの発掘だったという手記を発表
    • 新聞に続きを書かず、姿を消す
    • バルカンでスパイ容疑をかけられ、射殺

7 人の仮面の男女の正体は、ヴィルヘルム・エンドレしか知らなかったはずなので、以下が不明です。

  • ワードが、どうやってヘラクレスとトリトンを特定したのか(「仮面の旅人」)
  • 赤穴の部下のプリツェルが、どうやってアトランティス会議の存在とアテナを特定したのか(「人類の誕生」)

前者は「仮面を付けていても声で分かった」「新聞の死亡記事でピンと来た」などが考えられますが、後者は思い付きません。

これらの登場人物の活躍を「イリヤッド」のサブタイトルで確認します。