「イリヤッド」とアーサー王とうさぎ

「イリヤッド」とアーサー王

「イリヤッド」(作:東周斎 雅楽/画:魚戸 おさむ)の入矢とレイトンは、アーサー王の専門家です。

また、ユリが 6 歳の眠れない夜、父のヴィルヘルムに「アーサー王物語」を読んでもらう場面が「十歩の旅」で描かれています。

更に、「ル・プランス」では、アーサー王と聖杯を探索していたオットー・ラーンが「山の老人」に殺害された、とされています。

「バトラー神父」における入矢の説明によると、アーサー王のラテン語読み「アルトゥール」は「熊の王」「女神アルテミスの夫」という意味だそうです。

アーサー王が実在したなら 5 〜 8 世紀の人物と考えられ(「ソロモンの杯」)、最近では 2 世紀にイギリスに駐屯したローマの傭兵隊長ルキウス・アルトリウス・カストゥスという説も有力なものの、入矢自身は 5 世紀頃の人と思っているようです(「聖杯の心」)。

余談ですが、アーサー王は「MASTER キートン」(作:勝鹿 北星/画:浦沢 直樹)の「赤の女」にも登場します。

「イリヤッド」とうさぎ

「うさぎの昔話」には、グレコ神父の「うさぎの昔話を丹念にたどっていくと、わかるんだよ……あの文明の所在が……」という台詞があります。

「赤うさぎ」に、「憑依見聞記」からの引用があります。

……此の物の怪おなつに憑りて、村中の者共を襲ひて殺害し……
此の物の怪、赤うさぎといへり

同回には、「日本妖獣図絵」も登場します。

……おく出雲に赤兎といふ物の怪あり……
人をくらふ……

「うさぎの昔話」では、「出雲のこわい話」が紹介されています。

うさぎやちゃ、その後、山にこもられた。
そーで時おり、まっ赤に焼けただれた姿で現れ、村人を呪ったり消してまうげな。

「夢の終わり」では、古代ベルベル族の女王の墓の玄室から、アテナ・メドゥーサ・ネートの三位一体を示す像と波を渡るウサギと黄金の羊の絵を発見しました。

「夢を見たフクロウ」では、ギリシアのミハリス・アウゲリス編纂の「イソップ物語」の「柱の王国」という、フクロウの女王とウサギの女王の寓話が綴られています。

「グラン・ラパン」にも小雪といううさぎが登場しますが、今のところ物語に絡んでいないので除外しておきましょう。

「イリヤッド」とアーサー王とうさぎ

上記の伏線から、アトランティス伝説にアーサー王とうさぎが関連していることが分かり、入矢は「夢を見たフクロウ」で「ウサギはアトランティスのキーワードの一つ……」と話しています。

「アーサー王とうさぎ」の組合せで、私は「モンティ・パイソン」を思い出しました。

「イリヤッド」とモンティ・パイソンでご説明します。